『東京五輪』

1週間前に東京五輪(オリンピック・パラリンピック)終わりましたね。

今回、日本は、メダルラッシュで、コロナによって1年延期して、アスリートの方々は調整が大変だった様ですが、お疲れ様でした(^_^)

連日、アスリート達のドラマがあり、応援で自粛生活での溜まったストレスの発散になっていた人も多かったかもしれませんね。

私個人的には、5歳から15歳まで10年間水泳をやっており、寅さんでおなじみ東京葛飾区柴又近くのスイミングクラブで、小学生の時、泳ぎが一番早かったので「オリンピック出られるかも」などと思っていた時期もありましたが、中学の水泳部で東京の大会に出て「上には上がいる」という事を知り「井の中の蛙、大海を知らず」と思い知らされました。

私は自由形の選手でしたが、100m個人メドレーもやっており、バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・自由形の順番で泳ぎ、体力を消耗するので、スタミナが必要。ラスト25mは身体が鉛の様に重く苦しかったのを覚えているので、今回の200mと400mの個人メドレー両方で大橋悠依選手が金メダルを取った事は、快挙だと本当に驚きました。

彼女は、6年前の日本選手権では40人中40位の選手だったそうですが、貧血を起こしやすかったので、鉄分を取ったり栄養面を見直し、身体作りに力を入れていった所、日本新記録を出すまでになった。今回のオリンピックの直前も調子が悪かったのだけど、選手村に入って、そこのマッサージ師の方に調整してもらった所、驚くほど調子が上がって、金メダルに繋がったと言ってました。

実力があっても、栄養面や直前までの調整の良し悪しで大きく結果が変わってしまう。そして何よりメンタルも大きく影響する。

「オリンピックには魔物がいる」とよく言われるが、メダル獲得の期待と日の丸を背負って結果を出さなければいけないプレッシャーに押しつぶされそうになる人、気にせずのびのびやる人、いろいろだったが、スポーツは肉体を鍛えるだけでなく、精神を鍛える事も重要だととても感じた。

埼玉に住んでいた時、家の近くに瀬戸大也選手が育ったご実家があって、その小さな町の役場には、瀬戸選手を応援するメッセージの段幕が掲げられており、小さな町全体で常に彼を応援していたのを見ていたので、今回の私生活を含めた一連の結果は、町の人達はがっかりしていただろうなぁと思ったが、200m個人メドレー決勝で瀬戸大也選手と萩野公介選手が表彰台を逃したものの、泳ぎ終わった時、二人とも晴れやかな顔をしていたので良かった。

個人的には、萩野選手を気にしていた。2015年に自転車事故を起こして、右ひじを骨折し、手術をした影響で腕が思うように動かせなくなり、記録が出なくなってスランプに苦しんでいたので、あの涙と笑顔は、オリンピック出場も危ぶまれていた自分が、ライバル瀬戸と共に決勝に出られて、今出せる全力を出しきった顔だったのだと感じた。

そして何より、白血病を短期間で乗り越えて、オリンピックに出場し、メドレーリレーに出ている池江璃花子選手の姿は、多くの国民や病気と闘っている人達に勇気を与えただろう。

メドレーリレーのアンカー(最終泳者)は、私も大会で経験したが、自分の泳ぎで最終結果が決まってしまうので、皆んなに迷惑かけられない!という精神的プレッシャーもあり、かなりキツい。まだ完全に回復していない身体で、全力を出しきっているあの姿にとても感動した。

自分が水泳選手だった事もあり、水泳の話しばかりしてしまったが、新種目のスケートボード・スポーツクライミング・サーフィン・空手も日本は強かったですね。様々な競技があって、アスリート達は、オリンピックに向けて日々頑張ってきたのだと改めて知りました。

また、パラリンピックは、車椅子1500m走金メダルの佐藤友祈さんが、会見で言っていた

「失われた機能よりも残された機能を最大限に生かし、潜在能力を引き出す事。」と言う言葉が、心に響いた。その言葉通り、パラアスリート達は、限られた機能の中で自分に与えられたものを最大限に生かしていた。

私は「障害」という言い方が好きではない。

なぜ「害」なのか?その事を感じる人も多いのか、NHKの放送では「障がい」とひらがなで表記していた。

世の中は、大多数を標準として、そうではない者を異物扱いしたり、差別する事がある。

左利きだった私は、小学校に入学した時の担任が年配の女性で「左ぎっちょ」とか「かたわ」とか差別用語を浴びせられ、私の左手をつねったり、叩いたりされ、恐怖で頭が真っ白になり、授業が全く入ってこない私に、先生は「あなたは、左ぎっちょの上に知恵遅れなのよ。特殊学級があったら、そこに入れるけど、ないから窓ぎわでほかの事をやっていなさい!」と授業も受けさせてもらえなかった。

今だったら、大問題になる行動だが、昔の人は「左ぎっちょはみっともない」という偏見があり、皆と同じではなくてはいけないという考えが根強く、はみ出し者は正すか排除する考えが強かった。それが差別や偏見なのだが、その先生は教育熱心として、その後校長になった…。そんな経験もあり、パラアスリートが様々な差別や偏見を乗り越えて、自分の潜在能力を引き出して、人間の可能性を見せてくれる姿は、オリンピック以上に感動した。

選手の中には、人生の途中で、病気や事故などで機能を失っている人もとても多い事を知った。確かに、私が学生時代も音楽学科でピアニストを目指していた同級生が、趣味のバイクを手入れしている際に、親指以外の指4本を切り落としてしまい、ピアノを断念した事があった。また、職場の先輩デザイナーで、山登りやマウンテンバイクなどアウトドアを楽しんでいた方が、ある日高熱で倒れ、髄膜炎で下半身不随になり、車いす生活になってしまった…。

パラアスリートの中にも、髄膜炎や骨髄炎で、手足を失っている人もたくさんいた。

車いすテニスの金メダリスト・国枝慎吾選手も子供の頃の脊髄腫瘍によって下半身麻痺となり、以降車いすの生活になったそうだ。

いつ自分が病気や事故によって、同じ様な辛い思いをするかわからない事を考えると、差別や偏見やイジメなどもってのほかである。

開会式の音楽を担当していたミュージシャンが、過去にそういう人達に壮絶なイジメをやっていて、悪びれる事なく、まるで過去の武勇伝でも話すかの様に音楽雑誌のインタビューで、自ら話していた事が発覚して、辞退する事になったが、今回の東京五輪は、国立競技場の国際コンペを白紙撤回するという前代未聞の事態から始まり、エンブレムの盗作騒ぎ、責任者の失言後の退任、開会式の各担当者の辞任などなど、アスリートと全く関係のないところで、スキャンダルや問題続きで「発覚した数々の問題は、問題点を根本的に解決しようとせず、表面的に対応してやり過ごそうとする日本の姿勢が現れただけだ!」と世界各国に厳しい指摘を受けた。

これだけ、次々と耳を疑う様な事実が出てくると、これは一人やニ人の個人の問題だけではなく、残念ながら、今の日本人の意識の低下が露呈した様に思われる。

先日のブログで『日本民族はしっかり「身魂みがき」をする必要がある。』という出口王仁三郎のメッセージを紹介したが、まさに今、目を覚まさなくてはならない時が来ているという事なのでしょう。

それから、個人的に、空間デザインで大きな会場(日本武道館・東京お台場ビックサイト・横浜みなとみらい21・埼玉スーパーアリーナ・箱根彫刻の森美術館など)での数々のイベントに関わった経験から、オリンピックの開会式や閉会式を毎回しっかり見るのだが、東京五輪は、これまでのオリンピックの中でも、はっきり言って酷かった…。いろいろなテーマや意図があった様だが、見ているだけでは全く伝わらず、NHKのアナウンサーが「これは、◯◯を表現しています。」と解説しても、よく理解できないものが多かった。

例えば、「日本の職人の技は古くから世界に誇れる。物づくり日本を現す演出です。」の様な事をアナウンサーが伝え、見ていると昔の大工の棟梁風の衣装を着た元宝塚の女優や役者達が、材木を切ったり、削ったりしている。足元をよく見ると、革靴をはいた職人が何人もいる。「何で革靴?昔の大工なら地下足袋だろ!」と思っていると突然、職人の和の衣装を着た何人かが木材の板の上で革靴でタップダンスを始める。意味不明で思わず頭を抱えてしまった…。

その後も小学校の学芸会かと思う様なお遊戯や、歌舞伎役者が出て来たので、ホッとしたのも束の間、ジャズピアニストとの共演とか、何ともちぐはぐな演出が続いた。

極めつけは「日本の祭りを表現しています!」というアナウンスで、テレビ局の予算のないセットの様な、はりぼてのやぐらに東京五輪のエンブレムが描かれた提灯がいくつかついた山車の様な物が数台ウロウロしていた。

その後、わけのわからないお笑い芸人のコント…。

コロナによって、無観客になり、チケットを買っていた世界中の人々がキャンセルし、来日も出来ず、テレビで観賞していた。

開会式中の世界中の人々のネット書き込みは、「開会式つまらない」「意味がわかない」「もっと日本の伝統文化がちゃんと見たかった」「日本のマンガやアニメなどのポップカルチャーが見たかった」「Jポップが聞きたかった」などが多数。

オリンピックは、世界的な祭典なのだから、本物を世界の人達に見てもらう良い機会だったと思うのだが…。

日本で、各地の祭りが延期になり、花火大会が延期になり、音楽イベントが延期になっていた。オリンピック開会式の内容も当初よりかなり変更したのだったら、それらの救済もでき、かつ世界の人々に楽しんでもらえたはずだ。

はりぼてのやぐらではなく、各地の祭りを集結させて、ねぶたや秩父祭りや祇園祭りの山車や阿波踊りの総踊りや東京浅草三社祭りの神輿など本物の日本の祭りをみせ、花火も中止になった各地の花火職人さんの技を集結させて、日本の花火の美しさと迫力を楽しんでもらえたはずなのに、なぜ外国製の花火を打ち上げたのか?

ジョンレノンのイマジンは名曲だが、ロンドン五輪をはじめ、五輪では何度もかかっているのだから、音楽イベントが中止になっている日本のアーティスト達の音楽をもっと聞いてもらう事も出来たし、和を追求するなら、和太鼓集団や和楽器バンドなど、世界的に人気のある和楽器演奏家達もいる。なぜ東京五輪で外国人達にイマジンを歌わせた映像を流すのか?

とにかく演出が酷かった…。

あの内容で165億円もかかっているという。

前回のリオ五輪の開会式は4億円だったそうだが、もっと豪華で見ていて楽しい演出だった。

161億円もの差額は何だ?いったいどこに消えた?

今日のニュースで東京五輪の赤字をこれから国が補填する事になるとやっていた。そのつけは国民にまわってくるだろう。

そして、世界中の変異株12種類が、おそらく大会関係者によって持ち込まれており、日本発祥の五輪変異株みたいなものがこれから出てくるかもしれない。

海外の新聞などで「問題点を根本的に解決しようとせず、表面的に対応してやり過ごそうとする日本の姿勢」が批判されていたが、

日本人は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」所があるので、あえて閉会して1週間経った東京五輪を振り返ってみました。

 

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