10月の終わりに3年ぶりに関東に来て、バタバタしているうちに12月に入ってしまいましたが、年内は、20年前に亡くなった旦那が残した埼玉の家が物置き状態なので、片付けて、壊れた所を修復して、お正月休み明けに徳島に戻り、あわたまの無農薬冬野菜が元気に育っていると後藤田さんからご連絡を頂いているので「新春・あわたま新鮮便!」を発送します。お楽しみにしていてください(^_^)
さて、前回のブログ『日本麻フェスティバルin鹿沼』の続きで、今回もまだ10月の出来事のお話しです。
写真は、私が拠点にしている徳島のあわたま山の秋の恵みです!
10月は、畑から終わった夏野菜を取り除き、秋の作物(秋ナス・かぼちゃ・さつまいも・落花生・マコモ・すだち・柿・イチジク・キュウイ・栗・ぎんなん・原木しいたけなど)を収穫して、冬野菜に植え替える1年で最も忙しい時期です。
これにいつもなら、稲刈り・天日干し・脱穀・とうみ・籾摺り・精米などのお米の手作業もあるのですが、ここ2年は、カメムシ被害でほとんどやられてしまっているので、今年は稲作はやりませんでした。
以前は、忌部神社の結界の内側の御神域の田んぼを与えられて、全て昔ながらの手作業で完全無農薬のお米を育てて、令和の天皇即位の麁服(麻織物)調進の準備や儀式をやっている忌部神社にその御神域で育てた安全なお米を御供えさせて頂く事ができたのですが、私の農業をやる目的である、今後の世界情勢を見据えて、もしもの有事で燃料の輸入がストップして、耕運機などの農業機器が動かせなくなったり、自然災害などの断水や停電でポンプが動かせず、水が供給出来なくなっても、手作業でお米や野菜が全て作る事ができる様にしなければと思い、ポンプで地下水を汲み上げている忌部神社の御神域の広い田んぼはやめて、家の近くに山の天然水が染み出す湿地があり、その天然水を利用した稲作を試みています。
しかし、その湿地はマコモは放っておいてもよく育つのですが、水稲を育てるには、天然水が染み出す場所にムラがあり、1年目は上手く行かず、2年目は、水が少なくても育つ「陸稲」に挑戦するも稲穂がついた頃にカメムシが大発生して稲のエキスを吸われて失敗しました。「鉄腕ダッシュ」を参考に自家製の唐辛子や木酢液やその他自然素材をいろいろを混ぜて、自家製虫除け液を作って、カメムシにかけるとすぐにポトポトと稲から落ちるのだが、次の日にはまたびっしり着いている…。
忌部神社御神域の田んぼで、周りの田んぼが、稲の苗を食い荒らすジャンボタニシ避けの薬を除草剤と一緒に撒いており、そういう薬品を一切使わないあわたまの田んぼにジャンボタニシが集まって来た事があったが、それと同じで、周りの田んぼがカメムシ避けの薬をドローンで撒くので、薬品を撒いていない私の所にカメムシが集まって来てしまうわけです…。なんか良い方法はないかと頭を悩ませているのであります(>_<)
あわたまで育てた稲わらは、天日干しの物なので、関東のわら細工「わらしべ」の作家水野さんから「無農薬の天日干しの稲わらは、今どき貴重だし、足踏み脱穀機で手作業で脱穀しているから、稲わらの状態がいい」と言って以前に買い取っていただき、あわたまのわらが、わらしべの水野さんの手により、様々な稲わら作品となって、里帰りして来ました。写真はあわたまの稲わら作品のいくつかと制作者のわらしべ・水野さんです。
翌年も天日干しした稲わらをきれいに束ねて、水野さんにお渡し出来る様に準備していたのですが、コロナ禍の行動制限や感染予防のために行き来できずに、我が家で保管していました。
この10月の麻フェスに合わせて、関東まで車に稲わらを積んで届ける事になり、保管してあった稲わらを干し直し、水野さんの用意してくれていた、特注の稲わら用袋に詰め直して準備をしていました。
しかしなぜか「関東に行かない方が良い」と御神託のメッセージが降りて来て、乗るはずの車が真横から追突されて廃車になったり、もう一台の農作業用に使っていた古いバンも故障して立て続けに廃車になり、稲わらや麻フェスの準備したものを運ぶ車が突然2台とも無くなって、本当に関東に行けない状態になってしまった。写真はあわたま山猫ちゃん達の遊び場だった、今回廃車になった車2台。
2台の廃車手続きをしてくれた自動車屋さんが中古の軽のバンを用意してくれ、整備してくれたのだが、今度はそのバンのガラスが整備中に突然割れた…。
ことごとく、乗ろうとする車に何かが起こり、私を関東に行かせない力が働いている。
「私自身に何かが起こるのか?それとも関東や東京に災いが起こるのか…?」と思い「もし、購入した車(割れたガラスを入れ替える)の納車が間に合わなかったり、台風が来て乗る予定のフェリーが欠航になったら、行くのを断念しよう。」と決めた。
というのも以前に「バスで阿波忌部の地を巡るツアー」を私が企画して全国から申し込みがあって予約で満席になった時に「中止しろ」と御神託のメッセージがあったので、「もし台風が来たら安全を優先にして延期にしよう。」と決めていたら、本当にツアーの日に台風が直撃する予報になった。
天皇の麁服の麻を育てる阿波忌部の三木家で、三木さんのお話しを皆で聞く事にもなっていたので、三木さんに「ツアーを延期して1ヶ月後にしたい。」と伝えたら「奧野さん、台風ぐらいで延期しなくても大丈夫だよ」と三木さんは笑ったが「私はそちらに伺う途中の山道が崩れる気がするのです。参加者の皆さんの安全を優先したいので、1ヶ月後にしてください。」とお願いして、延期した。
すると、ツアーの予定だった当日、四国から上陸した台風が徳島を直撃し、バスで走る予定だった三木家に向かう道が、本当に広範囲に崩れ落ちた…。翌日のニュースでその事を知り、すぐに三木さんに電話した所、三木さんの第一声は「崩れましたね…。」だった。私は心の中で「でしょ。私の直感はあたるのよ。」と思いましたが「延期にして正解でした。」と伝えました。「1ヶ月」と降りて来たので、1ヶ月後にしたら、本当にその崩れた道の修復工事が1ヶ月かかり、延期したにも関わらず、3分の2の人が再び申し込んでくれて、都合がつかなくキャンセルになった残りの席も新たな人ですぐに満席になり、キャンセル待ちが出るほどでした。
工事も終わり、開通した道を通って、1ヶ月後無事にツアーが開催できたという経験がありました。
なので、今回、乗る予定の車が次々にトラブルになった時「行かない方がいいかな…」とも思いましたが、麻フェスの前日に東京港に着くフェリーが欠航したら、あきらめると決め、天のはからいに任せる事にしました。
すると、出発の前日に車の整備と手続きが終わり、ぎりぎりで納車され、出発の朝まで準備や荷物を積み込む作業をして、そのまま徳島港に向かい、無事にフェリーに乗船出来ました。納車が1日ずれ込んだらアウトだったので、本当にヒヤヒヤでした…。
(関東に行かない方が良いとのメッセージは、もしかしたら、大きな地震が来るのかもしれません。東京に着いてから11月.12月とずっと微振動が下から伝わって来ており、いつ大きく揺れてもおかしくない状態です。念のため備えておいてください!)
さて、以前にもブログに書きましたが、私は車ごとフェリーに乗せて船旅をするのが大好きで、昔は、東京港から北海道の苫小牧港や釧路港行きのフェリーがあったので、よく利用していたのですが、北海道行きは1999年に茨城県の大洗港発になってしまい、その他、東京港から日本各地に行く航路も廃止になってゆき、現在東京発の長距離フェリーは、唯一「徳島行き」のオーシャン東九フェリーが就航するのみとなってしまいました。(徳島港からさらに北九州までは行きます。)
なので、東京港有明フェリーターミナルの立派な建物は、北海道行きがあった頃のかつての賑わいはなく、ほとんどの窓口が閉まってうす暗く、徳島行きの窓口だけが、明るく隅を照らしているという、とても寂しい状態になっています。
「オーシャン東九フェリー」は、東京港〜徳島港〜北九州の門司港への航路を毎日往復しています。「フェリーびざん」「フェリーしまんと」「フェリーどうご」「フェリーりつりん」と四国4県の地名がついた4隻の長距離フェリーは、自分の車も乗せることができ、船の中は食事のできるラウンジ・お土産コーナー・ゲームコーナー・コインランドリー・大浴場もあり、ベッドの個室型の客室でゆっくりと手足を伸ばして眠る事ができ、雄大な太平洋の夕焼けや日の出を見ながら、大浴場でゆっくりお風呂に入るという事も大型の旅客船ならではの楽しみといえるでしょう。
現在徳島県で暮らす私にとって、東京の実家に里帰りするのによく使わせていただく、とてもありがたいフェリーです。燃料代の高騰で乗船料は値上がりしましたが、ずっと存続してほしい!
皆さんも四国を旅する時は、東京有明港からオーシャン東九フェリーで四国まで船旅を楽しむ所から初めるのも良いですよ!おすすめです(^_^)
さて、徳島港からフェリーに乗り込んだ私は、徹夜だったので、まずは自分の個室で爆睡して、しっかり身体を休めてから、大浴場で、夕焼けの太平洋を眺めながらゆっくりとお風呂に入り、ラウンジで食事をして、海を眺めながら、まだ終わっていない麻フェスの準備の作業をフェリーの中で夜中までやっていました。明け方5時に「あと30分で東京港に着くので、下船の準備をしてください。」と放送が鳴り、起きて下船の準備をして、車の駐車スペースがあるデッキまで降りて、車ごと下船して、東京港フェリーターミナルの建物の前で、早朝にもかかわらず「わらしべ」のわら細工作家水野さんが迎えてくれて、コロナで渡せなかった無農薬のとても状態の良いあわたまの稲わらをたくさんお渡しする事が出来た。わらを積み替えて、東京有明港からほど近い、豊洲市場に移動して、早朝の漁港に着いた新鮮な魚の海鮮丼を食べる事にした(^_^)
実は、高校の時2年間お付き合いしていた大学生の彼が、当時の築地市場を取り仕切っていた人の息子だったので、築地市場はよく連れて行ってもらっていたが、豊洲市場に移転してからは、初めてだったので、ワクワクしながら早朝の市場を巡った。たくさんの海鮮のお店があり、モーニングセットでお刺身や海鮮の朝食をリーズナブルな価格で出しているお店もいくつかあったが、久しぶりに東京の市場に来たので、せっかくなら豪勢な魚介全部乗せを食べようと思い、マグロが酢めしの上に敷き詰められて、その上に真ん中に巨大なエビが乗り、ホタテ・カニ・ウニ・イクラ・中トロ・サーモンが乗せられた豪華な3300円の海鮮丼を水野さんと注文して食べた。わらしべ・水野さんは、倉谷仙太郎の名前で、神社で数々の和楽器やお神楽を指導して来ており、そんなお話しもたくさんして、稲わら代もいただいたので、それで食事代を支払おうとした所、水野さんがその豪華な海鮮丼も支払ってご馳走してくれた✨
水野さん美味しい海鮮丼とたくさんの稲わら代をありがとうございました!
豊洲市場を出て、実家に向かってしばらく走ると、標識に「上野」「浅草」の文字が見えてきた。やっと東京下町の子供の頃からのホームグラウンドに帰って来たと実感した。
しかし、秋葉原・浅草・千住などの下町を通る地下鉄開通に伴い、東京都が何年も前から各駅周辺の街を大規模に造り変えており、実家周辺も通っていた小学校も神社も友達の家も私の実家もすべて更地にして、道路も造り変えてしまったので、全く知らない街になっており、実家がどこにあるかもわからず、カーナビで調べないと、たどり着けなかった。
「こんなのふるさとでも何でもないな…」と思いながら、すでに徳島に戻りたくなった。
新築の実家は整体師の弟が1階で整骨院をやっており、その横に両親の部屋があり、2階が共有スペースと3階が弟家族の住まいの2世帯住宅になっており、コロナ禍で久しぶりに里帰りした私は、よその家に来たような感じで、なんとも落ち着かなかった…。
とりあえず、麻フェスの準備をして、翌朝早朝に首都高・常磐道・東北道と高速を乗り継いで、栃木県鹿沼に向かった。
朝の7時に麻フェス会場に着くと、早朝にもかかわらず、前日に会場に搬入していた方々がいた。以前、この栃木の大森さんの麻畑で、麻の栽培を教える「縁農」に一緒に参加していた方々や私の徳島でのツアーに参加された方々などなど、懐かしい顔ぶれが揃っていた。私がフェリーで関東に向かっている投稿をFacebookで見て、さりげなく私のブースを確保してくれていた。(ヤスコさんありがとう!)
「阿波麻植スタイルの衣・食・住」という、毎度おなじみのタイトルのあわたまブースは会場入り口入ってすぐの所で、急いで飾りつけた。(上の写真)
展示内容は前回のブログに詳しく書いたので、そちらをご覧下さい。
https://rei-wa.hatenadiary.jp/entry/2022/11/08/061156
コロナ禍になってからの久しぶりの麻フェス開催となって、1日目から多くの人が来場された。私のツアーに参加された方々やこのブログやFacebookを見てくれている方々やあわたまの新鮮便や健康便など製品をいつもご注文されているお客様も北は岩手・宮城から南は鹿児島・熊本からも全国各地から何人も来られて、「あわたまの奧野さんですか?Facebookをいつも拝見しております。」とか「玲さんですか?ブログを毎回楽しみに拝見しています。」とか「玲さんに会いに来ました!はじめまして!」と言ってハグしてくる方など、10年間あわたまで草の根運動の様に地道に活動して来た事が、じわじわと日本全国に浸透して来た事を感じた。
あわたまの製品は、無農薬のものや安全で質の良い原材料にこだわっているので、決して安くはない。まだあわたまが認識されていない頃は、麻フェスで今より安くで販売しても「高いわね…」と言われてましたが、今回は、私に会いに来て、あわたまの製品を買いにわざわざ足を運んでくださる方が多く、高額にもかかわらず、びっくりするぐらいな勢いで製品が売れてゆきました。
麻製品は他のブースの販売も結構高額なので、そう高く感じなかったかもしれませんが、これまでの麻フェスで新記録の売り上げでした。コツコツと今の時代に必要な製品を作り続けて来た努力が実った気がして、とても嬉しかったです。
前日にあわたまの稲わらを購入してくれた、神奈川県のわら細工作家の水野さんもご夫婦で2日間麻フェスを堪能されていました。(店番もしていただき、ありがとうございます!)
たくさんの懐かしい人達との再会やあわたまのお客様達と初めてお会いする事が出来て、とても楽しい2日間でした!
前回のブログにも書きましたが、阿波忌部の方々も今回は皆さん徳島から来られて、麻フェスを見学し、夜は一緒に夕食を楽しみ、同じ宿で忌部代表の木村夫妻ともお話しができ、翌日の麻フェスでは、木村さんが講演をされて、その様子を映像に撮っていただいたので、(私はあわたまブースで販売していたので、まだ講演の映像を拝見していない)後ほど、ゆっくりと拝見したいと思います。
来年は、阿波忌部の地元で麻の発祥地である、阿波麻植(徳島県吉野川市)で麻フェス開催です。あわたまの拠点でもありますので、また「聖地巡礼」ツアーをあわたまでもやろうと思っています。来年のたぶん10月の後半頃になると思いますので、皆さん今から、麻フェス&あわたまツアーのスケジュールを押さえておいてくださいね。
それまでにブログで徳島や阿波麻植の重要性をお伝えしてゆきますので、ぜひ読んで予習をしてから、お越し下さいね!
【個人セッションを受けてみませんか?】
私は、個人セッション(カウンセリング)も仕事としてやっています。
これまでのご相談は、体調や病気のご相談・薬草の知恵・仕事の悩み・地方移住・人間関係・家族との関係・いじめや虐待・霊的な話・先祖供養などいろいろです。
ご相談を受けて、数日間やりとりをして、最後に御神託を降ろし、お伝えします。
私に何か聞きたい事や話したい事がある方やご相談がある方もぜひ個人セッションでやりとりしましょう。女性が多いので、男性もぜひご相談ください!基本、日中はあわたまの仕事があるので、個人セッションは、夜にメールのやり取りで、対応していますので、遠方の方でも大丈夫です。
ご希望の方は「個人セッション希望」とご連絡お待ちしております(^_^)