『生と死を考える』

毎年、3月の桜の季節になると、私は"生と死"について考える。

2000年の今日3月31日は、夫の命日です。

桜が満開だったのに突然の大雪が降り、故郷に郷帰りしていた夫が車で出かけたまま突然帰らぬ人となった。まだ30才だった…。

当日、私は埼玉の自分の店にいて、アルバイトしてくれていた女の子と「3月のこの時期にこんな大雪が降ると桜が散っちゃうね…」と言いながら、桜に積もる雪を眺めていたら、何故かすごく悲しくなって涙が出た。

後ろに誰かがいる様な気がして、何度も後ろを振り返っていると、バイトの子に「後ろになにかあるのですか?」と聞かれ「いや。気のせいみたい…」と話していたが、後でわかったのですが、もうその時は夫は亡くなっていて、私に会いに来てくれていたのだと思う…。

あれから20年。私はずっと夫の姓・奧野を名乗っている。

2009年3月19日には、御神託で水害対策の大型木造船を2年かけて一緒に造ってくれた恩あるℹ︎さんが船を造り終わってしばらくして、心臓疾患で突然亡くなった。

2日前まで一緒に食事して、楽しそうにお酒を飲んでいたのに…。

2011年3月11日には、東日本大震災地震津波で多くの人が亡くなった。2週間後、東北に物資を運んで、車で走っていると、あまりの突然の死を受け入れられない魂がたくさん、さまよっているのがわかった。車を止めては、お線香をあげて手を合わせた。

また昨日、新型コロナウィルスで志村けんさんが3月29日亡くなったという訃報が伝わった。

私がTBSの美術部でセットデザイナーをしていた時、私の教育係をしてくれていたのが「8時だョ!全員集合」のセットをデザインしていたY課長だった。子供の頃から「8時だョ!全員集合」のいろんな仕掛けがあるセットが大好きで、TBSの面接でもその話をしたぐらいだったので、Y課長から当時の苦労したエピソードやドリフターズメンバーの楽しいエピソードをたくさん聞いていた。その頃は全員集合の後番組「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」が撮影されていたので、局内でお見かけしたり、仕事でご一緒した事もあった。大好きな芸人さんだったので、コロナウィルスで亡くなるなんて、本当に残念です。ご冥福をお祈りします。

つい最近まで元気だった人でも、ある日突然、人は死んでしまう…。

また逆に、私の周りで死を回避した人も何人もいます。

1985年8月12日の日航機墜落事故の時、私の知人は、大阪に単身赴任している旦那さんに会いに幼い娘を連れて、毎週羽田から大阪まで飛行機で通っていた。その日も羽田の日航カウンターで搭乗手続きをしようとした所、幼い娘が「この飛行機に乗りたくない!」と言い出し、泣き叫んで、床に寝そべりバタバタ暴れだしたので、仕方なくチケットをキャンセルして、新幹線で大阪に向かったところ、その乗る予定だった日航機が墜落した。乗っていたら命はなかった…。

1995年1月17日阪神淡路大震災が発生した。私の親戚は、兵庫県の西宮に住んでおり、テレビの映像でそのあたりは壊滅していたので、電話したけどもちろんつながらず、家族で心配していたところ、何週間かして、その親戚から「震災の数日前に急に和歌山県の古民家に引っ越したので、助かった。住んでいた西宮の家は壊滅していた…危なかった。」と連絡があった。

1995年3月20日オウム地下鉄サリン事件が起きた。

当日、私の父は地下鉄の北千住駅で列に並んでいたが、ふとスポーツ新聞を買おうと思い、売店で新聞を買い、1本後の電車に乗った。すると途中の駅で電車が止まり「1本前の電車の車内で何かあったようです」とアナウンスが流れた。父が乗るはずだった1本前の電車にサリンが撒かれたのだ。スポーツ新聞を買おうと思わなかったら、巻き込まれていたかもしれない。

そういうエピソードはまだたくさんある。

人間には、第六感(シックスセンス)と言うものがあり、五感以上の特殊な感覚で危険などを察知する能力が備わっているが、その第六感が働くか働かないかで、生死を分ける。生きるか死ぬかは紙一重なのである。

12年前に知人の書の先生より頂いた額(写真)に

「明日死ぬかもしれないし

百まで生きるかもしれないし

食べたいものは食べておこう

逢いたい人には逢っておこう

行きたい所には行っておこう

したいことはしておこう

明日死ぬかもしれないから」

ある落書きより…と書かれていた。

ほんとにそうだなぁと思います。

今、元気な私達もいつ死ぬかわからない。

日々を大切に過ごさなければならないなと思います。

2011年8月7日(旧暦7月7日)に奈良県天川村天河大弁財天社の七夕神事で毎年行われる亡くなった方々の供養に参加しました。この七夕神事は、映画ガイアシンフォニーでも何度か取り上げられており、当日は龍村監督やアラスカのシャーマンのボブ・サムも参加されていました。その年の3月に東日本大震災があったので、参加者も多く、私も夫と木造船でお世話になったℹ︎さんの灯籠を用意して参加しました。

神事の最中に突然、集中豪雨になり、上流のダムがいっぱいになったため放流したところ、天川がみるみる増水しました。

夜に灯籠流しが行われる予定で私も皆さんと待機していら「もう水はたくさん!水はたくさん!」と私の頭の中に聞こえてきました。

東日本大震災津波で亡くなった方々が自分の灯籠を水に流して欲しくないと訴えてきた。水害で亡くなった人達が水に対する恐怖を持ったままさまよっているのだ。結局、増水して危険なので灯籠流しは中止になりました。

天河大弁財天社の前にある香道神社に祀られている、般若心経の故・橘香道先生の書式の写経は「生けとし生けるものが無事に次の世に行く」強力な呪文で亡くなった人の供養や水・土・空気を浄化する力がある。

翌日の朝、天川の川原でたくさんの灯籠と全国から集まった般若心経の写経を一斉に燃やした。私もたくさん写経をして持って行き、夫とℹ︎さんの灯籠と一緒に燃やした。すると、灯籠と写経が燃えた煙と共に、灰が朝日を浴びてキラキラと美しく輝きながら、まっすぐ天に登っていった。それを見て「ああ!皆さんが成仏して天に帰っていった!」と思い涙が出ました。

天河大弁財天社宮司さんも「灯籠流しが出来なかったのは、七夕神事始まって以来初めての事ですが、今年は震災の水害で亡くなった方々の灯籠がたくさんあったので、水に流すより、お焚き上げして供養する方が良かったのですね。これで良かったのです。」とおっしゃって、その場にいた皆が納得しました。

今年も世界中で新型コロナウィルスで大勢の方々が亡くなっています。

明日は我が身かもしれません。

今、自分に出来る事を一生懸命やりましょう。

 

今、私に切実に相談したい方や緊急性のある方の個人セッション(カウンセリング)を仕事として再開しました。夜にメールのやり取りで対応するので、遠方の方でも大丈夫です。

ご希望の方は、Facebookメッセンジャーに「個人セッション希望」とご連絡下さい(^_^)

とても深刻でぜひ話しを聞いてほしいと言う方の力になりたいので、興味本位やひやかしの方や人を試す様な方は、申し込みをお断りしています。

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