『政治家の劣化』

安倍政権の終息は、突然やってきた。

長期政権の腐敗。もり・かけ・桜と総理大臣の不透明な金の流れの詳細は、トップの顔色を伺い忖度する政治家達や官僚達によって、公文書の改ざんや証拠隠滅され続け、その事で悩んで精神を病み、自殺する人まで出した。

「安倍さん、ご病気でお気の毒…」などと、テレビの街頭インタビューで言っている人が多くいるが、安倍総理の個人的で不透明なお金の問題で、上層部から命令され、尻ぬぐいに奔走させられ、体調を崩したり、自殺に追い込まれた人達の方がよっぽど気の毒である。

もっと早く退陣する機会は何度もあったが、隠ぺいしてまで見苦しいほどに首相の座にしがみつき、首相連続在任期間が、大叔父である佐藤栄作の記録を抜き歴代1位になった頃合いに以前からの持病悪化を理由に辞めた。

国民からしたら、記録なんてどうだってよいのだが、歴史に名を残したい彼にとっては、記録更新は重要な事なのだろう…。

国のリーダーたる者は、災害や疫病やどんな有事にも迅速に対応出来るだけの危機管理能力は、必要であり、普通の政治家と違い、首相とは、国や国民の代表であるのだから、命がけでやるぐらいの覚悟が必要であるが、世界を見ても権力思考が強く、独裁的な人間がトップに立っている事が多い…残念な事です。

以前、池上彰さんが「菅官房長官は、安倍総理のいいなりで、昔の後藤田正晴官房長官の様に総理にはっきりものが言え、総理の暴走を食い止めるぐらいの人物ではない。」

と言っていたが、安倍総理に代わる次期総理を選出する、今の動きを見ても、安倍氏や麻生氏に都合がよくいいなりになる、言わば「飼い犬」を次期総理にする動きがあからさまに見られる。

菅氏は「安倍政権の継承」を掲げているが、安倍総理・麻生副総理・今回立候補している岸田氏と決定的に違う所は、菅氏は東北の農家出身である事。

安倍・麻生・岸田・小泉その他多くの政治家は、祖父や父など代々政治家の家系に生まれ、政治家の家庭で育つことから、親の知名度や人脈、支持基盤、財力をうまく活かして、若くして政界入りし、政治家として名を馳せる事ができるいわば「世襲政治家」である。

しかし政治は「家業」ではない!

近年の政治家の劣化は、この世襲の「お坊っちゃま政治家達」に原因があると感じる。

権力者である親をもつ彼らは、生まれた時から裕福な家庭に育ち、おそらくまわりの大人も彼らの言いなりで、わがまま放題に育っているのだろう…。そんなお坊っちゃま政治家達に一般庶民の気持ちがわかる訳が無い。お金の苦労など経験した事がないのに、このコロナで経済的に追いつめられ、明日の生活に苦しんでいる人々の気持ちをわかるはずもないのです。

わがままお坊っちゃま達は、おそらく、これまでも自分達に逆らうものは潰して来たのでしょう。もう一人の候補の石破茂氏は、誰が見てもわかりやすく「石破潰し」に合っている。

石破氏の父は官僚から鳥取県知事になった方なので、一般庶民の家庭とは言えないかもしれませんが、今の自民党安倍氏や麻生氏に一言苦言を申せる唯一の人物ではないかと思う。

それを貫く石破氏の姿勢に対する評価は、国民の支持の高さでも現れているが、権力者の顔色を伺う自民党の「忖度国会議員」達からは、不人気である。皆んな自分の身の保身が一番大切なので、「国や国民にとって今一番必要なリーダー」を選ぶ事よりも上層部の言いなりになる事を選ぶ。

そういう意味で、権力育ちのお坊っちゃま政治家達は、国民にとって害がある。

秋田の農家の長男として育った「令和おじさん」こと菅氏は、若かりし頃「日本を良くしたい」と政治家を志したそうで、その初心を思い出して、庶民に寄り添い、権力者の飼い犬にならない事を祈る…。

今回の様に、任期途中で退任した総理の中の第68代・69代の内閣総理大臣大平正芳氏は、現職総理の時に参議院選挙区の応援演説を何箇所も回った夜に自宅で倒れ、入院治療したが数日後急死した。死因は過労による心筋梗塞と発表された。

大平総理は、香川県の農家の生まれのたたき上げの政治家で、権力育ちのお坊っちゃま政治家達とは違う。その時期は自民党の中に「大平降ろし」の動きがあった。

実は、その大平総理は私の亡くなった夫の叔祖父である。

そんな事は全く知らずに結婚し、夫の実家で家族でテレビを見ていて、原子力発電所から出る核廃棄物の処理の問題のニュースを見て「自民党がこんなものを日本全国に作るから…」と呟いてしまい、家族に変な空気が流れた。

「あれ?この家は自民党派?」と思っていると姑が「私は旧姓『大平』で大平正芳総理の姪なの。」と言い、元総理大臣とがっつり親戚で自民党派である事を知ってあせった…。

「言ってなかったっけ?」と笑う夫に内心「おじいさんが大平総理と兄弟だなんて知らんがな!先に教えておいてくれれば、自民党の話題を避けたのに…」と思った。

その大平正芳氏を総理大臣に後押ししたのが、同じ四国・徳島の後藤田正晴氏だ。

平氏は、後藤田氏の人間性を「本物だ」と高く評価しており、後藤田氏も大平氏の器の大きさを尊敬していた。

後藤田正晴氏は、歴代首相を支え、官房長官・副総理などを歴任した「軍師」だが、後藤田氏が警察庁長官の時に「よど号ハイジャック事件」「三島由紀夫防衛省自決事件」「成田闘争」「あさま山荘事件」などの歴史的事件の指揮を取り、対応した事もあり、田中角栄総理が見込んで政界に引き入れた人物である。

カミソリ後藤田」の異名を持ち、世襲のお坊っちゃま政治家達にも、ハッキリと苦言を呈する人で、総理大臣にも顔色を伺い忖度する様な事はなかったので、中曽根総理が、イラン・イラク戦争の時に海上自衛隊の掃海艇をペルシャ湾に派遣すると言った時『私は閣議でサインしない』と公然と反対して総理に派遣を断念させた。日本が戦争に関わる事態を食い止めたのである。

私は、30年近く前にTBSの「時事放談」という政治家を招いて話しを聞く、長年続いた日曜早朝の番組の美術を担当した事があり、後藤田正晴氏に何度かお会いした事があるのですが、発する言葉に重みと説得力があり「自民党にもこういう人がいるのだな…。」と感じた事を思い出します。

田中角栄総理によって政界に入った後藤田氏は田中派で、同じ徳島の三木武夫次期総理の三木派とは、派閥が対立しており「自民党の阿波戦争」と言われた。三木武夫総理も農家の生まれだが、後藤田家も三木家も古代より阿波忌部を代表する家柄である。

そんなお二人の考えが共通していた事は、

後藤田氏は「軍事が政治のコントロールを踏み外して暴走を続けるなら、とんでもない事態になる」と何度も口にし、憲法九条の改正をしたがる若かりし安倍晋三氏に苦言を呈していた。三木氏ものちに「九条の会」の呼びかけ人になる妻の睦子夫人に「あなたは、なぜ自民党の首相なんかやってるの?」と聞かれ「自民党は危ない方向に暴走してしまう傾向があるから、それを食い止めるには、首相の座にいなければならない。」と言っていたエピソードを聞いた事がある。

政治アナリストの伊藤惇夫氏が著書の『消えた「風圧」~絶滅危惧政治家図鑑~』で「田中角栄中曽根康弘後藤田正晴大平正芳…彼らがいたから永田町は面白かった。」と言っており、現代の「世襲政治家」のお坊っちゃまだらけの政治家の劣化に対して、たたき上げの政治家を「絶滅危惧政治家」として紹介している。

おそらく次期総理になるであろう、菅氏も一応たたき上げの絶滅危惧政治家の1人だ。

このまま、お坊っちゃま達の言いなりで、行くのか、絶滅危惧種のたたき上げの底力を見せるのか…。

国民はリーダーの質が、自分達の生活に大きく関わる事をこのコロナ対策で痛みを持って体感したはずである。選挙で誰を選ぶのかで、国の未来も決まってくる。

見た目とか経済力とか家系とかで選ぶと自分達が痛い目みる。人間性を見極める事です。

心して毎回選挙に臨みましょう。

 

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