『これからの暮らしや食と農を考える』

この数ヶ月間、ウィルスに対する反応は人それぞれでしたね。

新型ウィルスは、インフルエンザより感染力が高かったり、肺炎が急激に重症化したり、血栓が出来やすかったり、まだよくわからない事が多く、不安になった人が多かったと思いますが、自分は大丈夫と気にせずあえて行動する人、陰謀論をとなえる人、冷めた目で世の中を見る人、中には変わらずに普段通りの日常を過ごす人などなど。

私の暮らす山間部の過疎集落は高齢化率がとても高く、自分がウィルスを持ち込まない様に気を着けましたが、おじいさん・おばあさん達は、あまり気にしておらず、みんなで集まって草刈りやお掃除をしたり、農作業したり、普段と変わらない日常を過ごしており「こんな地方の山奥に感染が広がる頃には、日本中が感染しているよ」とお茶飲んで話している感じでした(^_^)

私も自然塾はお休みしたものの、山菜を収穫して「春の恵み便」を発送したり、薬草を収穫してお茶を作り、畑の準備・種まき・苗作りなど、ほとんどいつもの春と同じでした。コロナで薬草茶の注文が増えたり、あわたま山の山猫2匹が子猫を合わせて10匹も生んだので、少しあわただしい春でした。

東京で暮らす85才の母は、生まれつき心臓に疾患があり、家にいましたが、88才の父は現役で経理の仕事をしており、50年以上経理を任されている得意先の会社が東京のあちこちにあって、5月いっぱいまで法人の申告があるので、非常事態宣言が出て、自粛期間中も結局毎日、仕事で東京を動き回っていました。

「この時期に東京をウロウロしないで家にいて!」と言っても「仕事だ!」とコロナより仕事の責任を果たす事が重要な父でした。

それぞれの会社の資料やデータを持ち出す事は出来ないので、自分が出向くしかないそうです。88才でスマホも使ってLINEもやってますが、テレワークとか難しいのでしょうね…。

両親の側で暮らす、弟夫婦も医療従事者で毎日、院内感染リスクが高い中で働き、勤務中は乳児の子供を病院の中にある託児所に預けたり、時々高齢の母が預かったりしているので、コロナピーク時は、家族間感染が心配でしたが、のんびり田舎で暮らしている私が、東京の家族に出来る事は、身体に良い山菜や薬草茶を送ってあげる事ぐらいでした。

長年、北里大学病院で検査技士をしていた姉は、今は介護士として夫婦で長野県諏訪で老人達のシェアハウス施設を経営しており、お年寄り達と暮らしているので、最新の注意を払っていましたが、コロナを避けて大阪から移住してきたお年寄りもいたりして、忙しそうでした。

結局、私の家族は、コロナでも仕事も生活も何も変わらない日常を過ごし、むしろ少し忙しかったぐらいでした。

このコロナで、生活や仕事の環境がガラッと変わった人が多くいますよね。

フリーアナウンサーの方もご夫妻でコロナに感染し、幼いお子さんのお世話をどうするかという問題に直面されていましたが、ご家族に病気や疾患のある方やお年寄りがいる方や妊婦の方や乳幼児がいる方は、とても気を使われたと思いますし、家族間で感染した時どう対応したらよいか悩まれたでしょうね。

医療従事者の方々やそのご家族も毎日感染リスクにさらされて、肉体的にも精神的にも大変な日々だったと思います。

お店や会社を経営されている方々は、休業を余儀なくされて、維持するためにデリバリーや通販やテレワークなどいろいろ工夫してしのいだり、ご苦労も多かった事と思います。

SNSでも不安になる人や反対に楽観的に捉える人いろいろですね。

あわたまでは、今後を先読みして、どんな事態が起きても生き抜くすべを身につけて、対応する事だと思って活動しています。

『見極める力と先読みする力』でも書きましたが、今回のコロナでは、仕事の仕方や生活環境も見直す機会になりましたし、悪い事ばかりではなく、起こる出来事は必ず意味のある事で、考えざるを得ない機会を与えてもらっているのです。

今後繰り返し、今回の様な事が起きたり、それ以上の事が起こる事を想定して、どうすべきか考え、備えておけば、いざという時に慌てる事も不安になる事もなく、柔軟に対応する事が可能です。

そして、災害大国の日本は地震やこれから台風シーズンをむかえて、暴風や水害などで避難所に避難する機会もあるかもしれませんが、今回他国で自然災害による避難所でコロナウィルスの感染者が1人入ったら避難していた方の6割が感染し、複合災害になったとニュースで聞きましたが、そういう事も実際に起こってから慌てる事のない様に、これから先の感染症対策と自然災害時の分散避難の仕方も現実的に考えていく必要もあると感じました。

「他力より自力で生きる」でも書きましたが、他国や他人に依存する事より、自力で生きる力を身につける。

怖がらせたり、不安にさせるつもりはありませんが、現実的に今後を先読みすると、感染症だけでなく、年々、威力を増す台風の暴風雨被害、大雨による水害や逆に日照り続きによる干ばつ、火山の噴火により大気中の火山灰による日照不足や太陽の異変による日照不足で軽めの氷河期的状況など様々な異常気象によってもいずれ食糧危機が予想される。

とりあえず、今後の食糧難を見越して「自分で食べる物は少しずつでも自分で作る」事かとも思います。

もし今後、食糧の輸入や燃料の輸入がストップする事態が起きたとしたら、農業機器が動かせなくなると農家が生産できなくなり、ただでさえ国内自給率の低い日本は、たちまち食糧難になるでしょう。震災の時みたいにスーパーから食べ物が消えてしまう。

個人自給率を上げる事が重要!

ラクターなど農業機器がなくても、自分の手と足で、私は米作りをやっています。田植え前の田んぼの土と水を混ぜる代掻きでさえ、自分の足で踏み込んでやっています。それでもちゃんと立派な米は育ちます。

災害で断水して水が供給できなくても、水なしで栽培できる陸稲不耕起栽培で育てる実験もしています。土壌によっては不耕起栽培が向かない土地もあるでしょうが、実践できれば、今後の食料自給率の低下や耕作放棄地などの問題解決の糸口になるかもしれません。

野菜も意外と手軽にできる物から育ててみましょう!

ミニトマトは、脇芽を摘むたびに土に刺しておくと根が出て、繰り返し刺してゆくと1本の苗から20本に増やす事ができたりして、夏じゅう毎日トマトを食べられます(^_^)

農地がなくても大丈夫!私の義母は、岡山の街中で暮らしていますが、家と駐車場で敷地がいっぱいで、植物を育てるのが好きなのに、庭がないので、植木鉢やプランターで花やハーブや野菜をいたる所に置いて育てています。

義父が海釣りが趣味だった事もあり、30年くらい前から義母は、魚を入れる発泡スチロールをプランターにして、2階のベランダから1階の屋根の上にたくさん置いて、驚くほど多くの種類の野菜を立派に育てていました。今で言う「屋上菜園」の走りですが、普通の斜めの瓦屋根なので、屋根の上の発泡スチロールで立派なスイカがなったりしているのは不思議な光景でした。家族が食べる分の野菜をかなりまかなってました。今、義母は70代後半ですが、ずっと現役で看護師をやっており、コロナでも病院に勤めて忙しく働きながらも、土いじりはストレス解消だと言って、楽しそうに屋根で野菜を育てています。

どんな環境でも、どんなに忙しくても、ちょっとの努力と工夫をすれば野菜は育てられるのです。

写真は、私があわたまで取り組んでいる食と農です。上左からあわたま山の山菜・養蜂(日本ミツバチのハチミツ)・薬草のお茶作り・無農薬の季節の野菜・自家製の稲わらで作る納豆・くぬぎを切り出して菌を埋め込んで育てたしいたけとなめこ・除草剤を入れず手作業で安全な米作り・収穫した果実の酵素や保存食作りなどなど。

あわたま山の地主の78才の陶芸家・後藤田喜一さんが先生になって、あわたまに協力してくれているので、ここまでやっていますが、東京で生まれ育った私でも出来るのだから、みんな出来る!まずは、行動を起こす事ですよ。

私の好きな映画「リトルフォレスト」は、自給自足をたんたんと1人でやる女の子の話ですが、いろいろ参考になるのでオススメです!

 

今、私に切実に相談したい方や緊急性のある方の個人セッション(カウンセリング)を仕事としてやっております。夜にメールのやり取りで対応するので、遠方の方でも大丈夫です。

ご希望の方は、Facebookメッセンジャーに「個人セッション希望」とご連絡下さい(^_^)

お待ちしております!

(とても切実でぜひ話しを聞いてほしいと言う方の力になりたいので、興味本位やひやかしの方や人を試す様な方は、申し込みをお断りしています。)

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