『困難を極めた時のリーダーの資質』

昨年11月末に「もう本当の事を皆に伝えてよい。厳しい事も皆に伝えなさい。皆が目を覚まして腹をくくる時が来た。」と御神託を受け取ったので、ブログを開設して伝え始めた。

年が明け、1月中頃から、中国で謎の肺炎が発生しているニュースが伝わり、この数ヶ月であっという間に新型肺炎ウィルスが世界に広がっていった。

実は、昨年に「困難な状況でオリンピックはなくなる」と先読みし、身近な人には「オリンピックムードで盛り上がっている所、不謹慎なので大きな声で言えないけど、2020年オリンピックは開催されないと思う…。また大規模な自然災害が起こるのでは…。」と話していましたがまさか、ウィルスによって延期になるとまでは予想していなかった。

世界中で多くのイベントや伝統的な祭りも中止になっている。(残念ながら徳島の阿波踊りも中止です。)

今回の新型コロナウイルスの世界的大流行で、女性リーダーの国、ドイツ・台湾・アイスランドニュージーランドフィンランドデンマークがこの危機の中で真のリーダーシップを発揮し、世界に対して模範を示したと評価されている。「女性には混乱に対処する能力がある」と今、世界が称賛していますが、これには、明確な理由がある。

以前、私のブログの「巫女体質」でも書きましたが、古代の神代文字カタカムナ文字で書かれた古文書「カタカムナ文献」には「サヌキ・アワ」という言葉がたくさん出てきます。

サヌキとは男性の本性(陽エネルギー)を表し、目的に向かって突き進む力。現実化させる力。自己中心性。動物的な攻撃性。

アワとは女性の本性(陰エネルギー)を表し、生み出し育てる力。柔軟性があり、受容する力。植物的な環境適応性。

という特性があり、世界の多くの男性リーダーは、サヌキ性の特性から、これまで自国のために経済を発展させる事に突き進み、現実化させてきたので、今回のコロナ対策では、経済を優先させるあまり、初動対応が遅れ、感染拡大した。

対して、女性リーダーは、アワ性の特性から、母親が子供や家族を守るように、経済より人命を優先し、危機に対して柔軟に判断して、迅速な対応した。

お隣り台湾の女性リーダーは、最初の兆候が現れた1月時点で、世界で最も早期に今後を先読みして、感染拡大防止に向けスピード感を持って柔軟に対応を始めた。結果的に国民の生命を守り、医療機関を守り、他の国々で取られたような封鎖措置を回避した事で経済も守った。

我が国のリーダーは?

安倍首相は、サヌキ性の特性のまま、経済を優先し、初動対応が遅れ、後手後手の対応と的外れな対策で、感染を拡大させ、国民を心身共に不安にさせ、医療機関も崩壊しつつあり、自粛により、経済も皆追いつめられている。

同じウィルスの対応にリーダーの違いで、これだけ真逆の結果になる。

すべての人にサヌキ性とアワ性両方備わっており、女性リーダー達は一般の女性よりもサヌキ性が強い。政治の世界は最も男性社会なので、通常はサヌキ性全開で向かわないと国のトップは務まらない。

ウィルスなど命に関わる時は、人命を優先し、迅速かつ柔軟なアワ性の対応で向き合い、終息宣言後は、経済を立て直すという目的に向かって、実行力を持って突き進むサヌキ性を持って実現させる。

時と場合に応じて、臨機応変にサヌキ量とアワ量の使う分量をコントロールできるのが、これからのリーダーには求められる。

ここからは、日本人のある素晴らしい男性リーダーのお話です。

私が関東で本業の空間デザイン・施工の仕事をしていた時、友人がオープンする「酵素玄米菜食のカフェ」を限られた金額で、内装・外装・家具・照明・看板・菜園・ハーブガーデンまで全部を私一人で造った事があり、そこのお店のお客様の遠藤さんという方からご連絡をいただき、「自然素材を使ったアート的な空間がとても気に入ったので、我が家もリフォームして欲しい!」とご依頼をいただきました。

縄文好きで自然栽培の農業を趣味でやるご主人のために縄文をイメージした自然素材の外壁・庭・ウッドデッキ・農作業の用の小屋・駐車場・ご主人の書斎のリフォームを奥さんから依頼を受け、デザイン・施工させていただきました。

ある日、テレビの「ありえへん∞世界」という美輪明宏さんが出ている番組で「異色の日銀マンと呼ばれた日本銀行 神戸支店長・遠藤勝裕」というタイトルでその遠藤さんのご主人の活躍を紹介する特集番組を見て、全てに驚愕した。(遠藤さんが日銀にお勤めなのは知っていたが…)

遠藤さんが高校2年生の時、人生を左右する城山三郎の著書「小説 日本銀行」という1冊の本と出会う。それは若手日銀マンが戦後のインフレに苦しむ貧しい人々の為、何ができるかを考え奮闘する物語。

「日銀に入って困っている人々を救いたい」その思いを胸に晴れて憧れの日銀へ入行。初心を忘れずに、仕事に打ち込んだ。日銀の同僚だった奥様(私にリフォームを依頼してきた)とご結婚された。

1991年、日銀青森支店長の時、いわゆる「りんご台風」という呼び名がついた瞬間最大風速60メートル近い暴風を伴い台風19号津軽地方を襲った。数十万本ものりんごの木が倒れ、収穫間近だったりんごが軒並み落下、量にして388,000t、金額に換算すると741億円におよぶ甚大な被害に見舞われた。

台風一過の朝、遠藤さんは、いてもたってもいられず、日銀の業務を逸脱し、各農家をまわり被害状況を確認し、落ちたりんごを回収して工場に手配してジュースにして日銀関係者で販売支援して、さらに宅配業者に支援をお願いして、大型トラックに落ちたりんごを積み込み、新鮮なうちに東京に運び、りんご農家の人達を引き連れて、銀座で自ら袋詰めして無料で配布しながら、青森のりんご被害状況を伝え、マスコミにも取り上げてもらい、落ちて多少傷ついたりんごを支援として買ってほしい!とアピールして各デパートに販売交渉して、農家を励ました。

遠藤さんの行動により、支援で落ちたりんごやジュースが売れ、災害保険も出て、農家の人達の助けとなった。

また台風の風に耐えたりんごの木は、古い木が倒れて間引きされた事により、翌年たくさんの実を着けて豊作だったために前年の負債の補填が出来た。

1994年、遠藤さんは日銀神戸支店長に就任し、翌年1995年1月17日、阪神・淡路大震災を経験する。遠藤さんの脳裏には、ロサンゼルス地震で起きた生活物資を強奪し合う金融パニックが浮かんだ。

「皆にお金が渡るような環境を迅速に整え、金融パニックを絶対に防いでみせる!」

そう決意した遠藤さんはある行動を起こした。建物自体が潰れてしまい、物理的に業務を行えない銀行の為に、建物が無事だった日銀神戸支店の中に、14の銀行の手書きの張り紙の臨時窓口を開設した。それは戦後 日銀初めての事だった。

お金をおろしたくても火事や建物の倒壊で、通帳や印鑑を無くした人々が数多くいて、お金をおろす事が出来ない人々の為に、遠藤さんは【金融特別措置】を独自の判断で出した。

遠藤さんが実際に手書きで書いた【金融特別措置】の1行目には、“預金証書や通帳を紛失した場合でも預金者であることを確認して払い戻しに応じること”。「通帳も印鑑も身分証明書も何もない場合は、口頭での確認もその相手を信じて応じてくれ」と各銀行に訴えた。

「もし嘘をつかれたらどうするんですか?」という質問に「義援金だと思って渡してあげて下さい!」

こうした遠藤さんの柔軟で迅速な型破りの行動は、日銀内部からは問題視されたが、そのおかげで、神戸は震災時にお金の面で大きな混乱が起こる事はなかった。

その様子をNHKが全国的に中継し、それを見た青森のりんご農家の人達が、「りんご台風の時に助けてくれた日銀青森支店長の遠藤さんが、今度は、神戸支店長として、震災にあった神戸の人達を助けている!我々も恩返しで支援しよう!」とたくさんのりんごとジュースを神戸の被災者に配り、現地に災害ボランティアで駆けつけて、遠藤さんの勇気ある行動で助けられた人々が繋がった。

遠藤さんの青森・神戸での行動は、新聞・雑誌に掲載され、書籍になり、各テレビ局が紹介し、NHKが再現番組を作って、全世界で放送され、海外からも「彼こそ、真のリーダーだ!」と称賛され、産油国の国王が、遠藤さんに会いに来日して、天皇や総理大臣よりも一番に遠藤さんに会いに日銀を訪ねてきて、一緒にりんごの木を植樹したそうです。

そんな方とは何も知らずに、リフォームしている間、遠藤さんの事を無農薬で野菜を作るおじさん(日銀にお勤めだとは知ってました)だと思っていた私は、遠藤さんの好きな青森ひばの良い香りの木の机や本棚を作り書斎を木の空間にして、窓の外の庭には、縄文のストーンサークルをイメージした空間に遠藤さんの好きな縄文の女神アラハバキ神(遮光器土偶)の祭壇を作ったり、外壁には、遺跡発掘をイメージした、陶器のかけらをモザイクしたり、遊び心のある空間を作って、とても喜んでいただきました(^_^)

遠藤さんの様に見た目は一見地味だけど、危機的な状況の時に、柔軟性を持って困っている人々のために迅速に行動を出来る人こそが、本物のカリスマだと思いました。(見た目倒しの口ばかりの偽カリスマが多いので騙されないでね!)

困難を極めた時に真のリーダーの資質が見えてくる。今回のコロナ騒動は、世界のリーダーの資質を浮き彫りにした。

最後に私が今暮らしている、徳島の山奥の小さな集落出身で阿波忌部の故・後藤田正晴氏は、

カミソリ後藤田」とよばれ、内閣官房長官・副総理など数々歴任して、厳しい目で首相を見つめ、首相の暴走を止めてきた。「総理になって欲しい」との期待の声が良くあがったが、

「“床の間”を背にしてすわる人物には、おのずと格というものがある。私はその器にあらず」と断っていた。

さて、安倍総理は、その器にあるのでしょうか?

今回のコロナの安倍総理の対応を皆さんは、リーダーの器にありと評価されますか?

 

今、私に切実に相談したい方や緊急性のある方の個人セッション(カウンセリング)を仕事として再開しました。夜にメールのやり取りで対応するので、遠方の方でも大丈夫です。

ご希望の方は、Facebookメッセンジャーに「個人セッション希望」とご連絡下さい(^_^)

とても深刻でぜひ話しを聞いてほしいと言う方の力になりたいので、興味本位やひやかしの方や人を試す様な方は、申し込みをお断りしています。

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