『先人の知恵から衣食住を見直す」

新型コロナウィルスで世界中が、大騒ぎになっていますが、今から100年前のいわゆる「スペイン風邪」と呼ばれたパンデミックを起こした新型インフルエンザは、世界人口の3分の 1である約 5億人が感染して、死亡者数は全世界で 5,000万人とも言われていて、感染した人の約10%が死亡した。なのに何故か日本では、死亡率は約1%ぐらいだった。

なぜ日本人は死亡率が極端に低かったのか?

その答えは、日本人が古来から食べている食にあった。昔ながらの日本人の食事は、玄米ごはん・みそ汁・焼き魚・ぬか漬け・梅干し・納豆などのシンプルな和食ですが、そういった食事がとても体温を上げ、免疫力を高める。そして麹菌・乳酸菌・酵母菌などを多く含む発酵食品や海苔・昆布・わかめ・もずく・ひじき・寒天・トコロテンなど海藻類を多く食べている事がウィルスによる重症化を防いだようです。

アメリ国立衛生研究所の医学論文によると、「海藻由来のフコイダン(海藻のヌルヌル成分)は肺炎や気管支炎の症状を抑制する」そして、岩のりやてんぐさ(寒天・トコロテンの材料)の紅藻は「抗ウィルス作用」があり、ウィルスに感染しにくくなり「C型肝炎ウイルス感染、重症急性呼吸器症候群SARS)ウイルス感染、 エボラウイルス感染症への感染が抑制された。」としてアメリカ保健福祉省が、この紅藻から抽出される成分の特許を申請したそうです。

つまり、当時の日本人は、そういった海藻類や抗菌力のある梅干しや味噌・漬物・納豆など発酵食品を含む食事を日常的に食べていたので、免疫力が高く、ウィルスに強かった事が重症化を防いで、死亡率の低下に繋がったのだと思います。

日本の昔ながらの食事が病気に有効であるもう一つの例を紹介します。

10年以上前、埼玉県の秩父にほど近い山暮らしをしていた時、近くにあった古民家カフェをやっている友人に「ガイアシンフォニー第3番」のDVDを貸してあげました。

この映画は「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考えのドキュメンタリー映画シリーズで、第3番は、撮影直前に不慮の事故で亡くなった日本人カメラマンの故・星野道夫のアラスカでの暮らしや親交の深かった友人達との交流を壮大なアラスカの自然と共に映像で紹介している。

その映画の中での重要なシーンに星野道夫の友人達が集まり、アラスカ先住民の神話の語りべであるシャーマンのボブ・サムが、ワタリガラスの神話を語るのですが、私はそれを友人に見せたくてDVDを貸した所、不思議な事に「引き寄せの法則」が働き、1ヵ月後、その埼玉の友人の古民家カフェにアラスカのシャーマンのボブ・サム本人がやって来ました!私もお会いしてお話ししました。

ボブ・サムはガイアシンフォニーに出演した時よりだいぶ痩せて、小さく見えました。

お話しを聞いた所、ボブの母や妹はガンで亡くなり、ボブ自身も皮膚ガンを患っていた時にアラスカを旅していた日本人の女性に出会い、彼女からのすすめで日本の自然療法である、里芋パスターや生姜湿布を皮膚ガンの患部に当て、玄米菜食の昔ながらの日本食を食べていた所、ガンが良くなっていったそうで、それ以来ずっと玄米ごはんにみそ汁に漬物というシンプルな和食を食べていたら、体重も減ってスリムになり、体調も良いそうです。「自然を敬い、共存すること、不自然な食事から本来の食事に戻ることが大切。」と話しており、彼を救った日本人女性が、その古民家カフェの友人と繋がりがあり、突然訪ねてきたのでした。

次の日、埼玉の三峯神社がある聖なる山・三峰山をボブ・サムと一緒に登り、山頂の磐座で映画ガイアシンフォニーのシーンと同じ、アラスカのワタリガラスの神話を語ってくれ、自然と涙が出て止まりませんでした。

山頂付近で一緒に玄米の梅干し入りおにぎりを食べましたが、ボブが日本語で「玄米おにぎり美味しい!」と言いながら、感謝して食べている姿は日本人そのものでした。

これは余談ですが、数年後に奈良県天河大弁財天社でまたしてもばったりボブ・サムと再会しました。東日本の震災後、恩がある日本を巡って、大切なお話しをしているのだそうです。どうもご縁がある方で、ガンを克服して元気そうでした。私の父の実家が神社で古事記日本書紀に出てくる日本の神話に深い関係があり、その神話をボブに話したら「それとよく似た神話がアラスカにもあるよ」というお話しをしました。

埼玉に住んでいる時、私の本業である空間や家具のデザインや施工を地元の西川材という木材を使ってやっていたのですが、ハウスメーカーが建てた家の新建材から出る化学物質で苦しんでる人がとても多く、なんとかしてあげたいと思い、日本人の昔ながらの暮らしに馴染みのある自然素材(木・土・石・和紙・草・布)を使って、薬草の発酵液で化学物質を無毒化して、安全に暮らせるようにリフォームをしていました。しかし、化学物質過敏症やアレルギーに一度なると、空間を自然素材で直しただけでは、身体は完全には元に戻らず、やはり衣・食・住の全てを見直す必要がある事に気づき、その後、薬草オーガニックカフェをやって、そこで草木染めの自然素材の服を販売したりもしていました。

その後、徳島県とご縁があり、移住して、無農薬の野菜やお米を作ったり、大麻(おおあさ)の布の服を阿波の発酵藍「すくも」の藍染で染めた組み合わせが「着る薬」と言うぐらい、人間の免疫力や治癒力を高める事を知り、インナーを作ったりと、先人の知恵から学んだ衣・食・住を実践してみました。

写真は、徳島での私の暮らしの様子です。

地震・水害・疫病など次々に厄災が起こって来ますが、先人の知恵から、今の自分達の住まいや暮らしや食生活や着るものなどを見直すよい機会かもしれませんね(^_^)

私に真剣に相談したい方に限定して、個人セッションを行なっています。ご希望の方はFacebookメッセンジャーで「個人セッション希望」とご連絡下さい。

(興味本位やひやかしの方はお断りします。)

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